看護師の今の平均給与や、高収入求人について気になっていませんか?
看護師として今よりも高い収入の企業に転職を考えている人や、自分の収入は他の看護師と比べて高いのか安いのか気になってる人が多い一方で、実際に看護師の平均年収を把握している人は少ないです。
そこで、この記事では看護師の平均年収や初任給の平均月給などを説明したうえで「高収入求人はどこで探せるのか?」「転職エージェントに頼めば年収アップできるのか?」など、稼いでいる看護師の特徴とともに紹介していきます。
転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師の給与や年収を調べてみると「看護師 500万」や「看護師 給料高い」「高収入の看護師求人」という関連検索ワードが出てきます。結論として、看護師で500万円の年収は平均よりも高い金額だといえます。
ここでは日本看護協会が出した調査研究報告をもとに、看護師の収入に関して以下の4つの視点から解説していきます。
新卒看護師の初任給は、学歴によって変わります。今回は、日本看護協会調査研究報告2020のデータをもとに、2020年度に採用された新卒看護師の予定初任給を以下の3つのケースに分けて紹介します。
①「高卒+3 年課程新卒、単身・民間アパート居住」では平均税込給与総額が264,307円
②「大卒、単身・民間アパート居住」では平均税込給与総額が272,018円
③「看護系大学大学院卒、単身・民間アパート居住」では平均税込給与総額が277,472円
このように高校・大学を卒業しているかで金額は変わってきますが、平均すると271,266円の月収です。
仮に賞与を3か月分で算出すると、「271,266円×12か月+3か月(賞与)=4,068,990円」となり、新卒看護師の平均年収は約400万円の年収となります。
なお、今回ご紹介した税込給与総額には通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当、当直手当等が含まれています。賞与の有無や設定額も当然、病院ごとに異なります。上記の額はあくまで目安であり、多少前後することもあるので、その点は考慮しておきましょう。
勤続10年になると年収はどのくらいになるのでしょうか。
勤続10年、31~32 歳、非管理職の看護師の月給については平均税込給与総額が320,773円でした。仮に賞与を3か月分で算出すると、おおよそ480万円の年収になります。
下記の資料は年代別の年収となっており、ここでも勤続10年を超えると500万円前後が相場となることが分かります。
年代 | 平均年収 | 月収 |
20-24 | 388万円 | 28.5万円 |
25-29 | 461万円 | 32.1万円 |
30-34 | 475万円 | 32.9万円 |
35-39 | 485万円 | 33.3万円 |
40-44 | 504万円 | 34.5万円 |
45-49 | 521万円 | 35.4万円 |
50-54 | 535万円 | 36.4万円 |
55-59 | 531万円 | 36.2万円 |
看護師の給料の決定基準は、年齢や勤続年数などを基準としている「年功給」がもっとも多く採用されています。
次に、職務や役割を基準としている「職務給・役割給」、業務遂行のレベルやその伸び具合を基準とする「能力給」の順に採用されています。
その他にも、人事評価制度を実施している病院も多いです。実際に人事評価を実施している病院は全国で62.5%と過半数を超えており、人事評価と基本給が連動している病院も56.9%と、個々人の能力も判断材料の一つとされています。ですが、以下の「賃金決定基準」から見ても分かるように、年齢が高くなるにつれて高収入が得やすい傾向があるのが事実です。
割合 | |
年功給 | 81.8% |
職務給・役割給 | 38.9% |
能力給 | 29.8% |
民間の求人検索エンジンのデータを見ると、看護師の平均年収は358万円という結果も出ています。一方で、厚生労働省が行った賃金構造基本統計調査によると平均年収は479万円でした(月給:33.2万円 時給1,747円 年齢:39.4歳 賞与:81万円 総労働時間:164時間 勤続年数:8.1年)。
看護師の正社員の平均年収は「年代別の年収」から見ても分かるように、勤続年数を重ねると上がっていく傾向にあります。全体の給与幅としては313万円~1066万円と広いため勤務先や求められるスキルによっても差が出ているのが現状です。
ここからは看護師が高収入になれる条件を5つ紹介していきます。
看護師の給料は基本給に加えて夜勤手当・残業代・賞与の4つが主な内訳となり、これに加えて通勤手当や住宅手当などを受け取れる場合もあります。
看護師の収入に大きく関わる夜勤手当や賞与については地域によっても大きく差があるため、高収入の条件として一つずつチェックしていきましょう。
看護師の毎月の給与のうち、平均して3.5万円~5万円が夜勤手当となり、多くの割合を占めています。また夜勤手当とは別に「深夜割増賃金」が法律で決められているので、夜10時~翌朝5時は給与が1.25倍になります。
夜勤は高収入が得られる一方で、昼間より少ない人数で不測の事態に対応する可能性もあり、経験者で体力のある看護師が向いているといえます。
(引用元:https://www.kango-roo.com/work/306/)
令和2年に行った厚生労働省の調査によると、看護師の賞与は平均して86万円となっています。
これは夏と冬を合わせた年間の金額となっているため1回あたりの平均額は43万円です。新卒で入職したばかりの夏の賞与は5万円~10万円が一般的ですが、年齢が上がると金額も上がる傾向があります。
看護師の賞与は20代後半から増え始め、40代前後では100万を超えるため、賞与ありの求人を探すことが高収入への近道となるでしょう。
(引用元:https://www.kango-roo.com/work/306/)
首都圏や大都市のほうが給与が高いため、大都市にある病院に転職すると高収入が得られる可能性が高くなります。地域別で比較すると関東は平均年収が高くなる傾向にあり、東京都がもっとも高い基準となります。
関東地方の看護師は平均年収367万円となっており、東京都の平均年収は404万円、神奈川県で394万円、埼玉県で382万円です。
一方で九州・沖縄地方は平均年収が296万円となっているため、稼ぎたい看護師の方は勤務先の所在地もあわせて検討してみてください。
看護師向けの求人サイトを見てみると、雇用形態によって高収入求人数が大きく異なることが分かります。
ある求人サイトを使い「高収入・高時給・週5日以上」の条件で正社員・紹介予定派遣・派遣・パートそれぞれの雇用形態で検索してみました。その結果、正社員(常務)で3048件、一般派遣で2117件、紹介予定派遣で1629件、パートで1490件数になりました。(2021年5月現在)
このように、一般的にはパートよりも正社員求人のほうが高収入の傾向があります。紹介予定派遣・一般派遣とパートを比較すると、紹介予定派遣・一般派遣のほうが高収入求人の数が多い現状です。
なお、「高収入案件」の定義は求人サイトごとに異なり、求人数は季節やタイミングで変動しますが、高収入求人を探すときは雇用形態を確認しながら、検索すると見つけやすくなるでしょう。
大都市圏に職場があると高収入が得られやすいのと同時に、施設の規模が大きいと高収入になる傾向があります。
以下は勤務施設の規模別の看護師の平均年収ですが、職員の人数が多くなるにつれて高収入になっているのが分かります。
施設の規模だけで給与が決まるわけではないですが、規模が大きいほど年収が高く、平均年齢は若くなるのが特徴です。つまり若くとも高収入を得られるチャンスとも考えられます。
高収入の看護師求人を探したい人は参考にしてみてくださいね。
平均年収 | 平均年齢 | |
職員10~99人 | 456万円 | 46.6歳 |
職員100~999人 | 479万円 | 42.6歳 |
職員1000人以上 | 521万円 | 37.3歳 |
看護師が高収入求人を見つける方法の中でも、今回は「転職エージェント」「ハローワーク」「自力で探す」の3つをご紹介します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、効率的な転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントは、無料で転職活動の相談や、求人紹介を受けることができて、高収入求人に絞って応募ができるメリットがあります。
転職エージェントでは、一般の求人サイトに掲載されている公開求人のほかに、非公開求人や独占求人を扱っていることが多いです。まずは登録をして希望条件を伝え、情報収集からはじめるとよいでしょう。
また、履歴書や職務経歴書の作成や、面接のサポートを受けられるのも転職エージェントの魅力です。一方で、転職エージェントの担当者が合わない可能性があるのはデメリットといえるでしょう。
まずは登録・面談をおこなって、自分と相性のよいアドバイザーを見つけるよう行動するのが大切です。看護師専門のナースバンクにぜひ、無料登録してみてください。
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ハローワークも特徴を理解して使いこなせば、看護師の高収入求人を探すことは可能です。
ハローワークでは数多くの業種や職種の求人を扱っていますが、専用サイトを用いれば、簡単に看護師求人の検索ができます。自分で調べる手間がかかるというデメリットはありますが、ハローワークに看護協会のスタッフが来庁する日に就職相談に行くと職業案内を受けやすくなるメリットもあります。ハローワークを活用する際は、公式サイトでスケジュールを確認してみると良いでしょう。
なお、転職エージェントと大きく異なる点は履歴書や面接のサポートといった「転職に向けたサポートが少ない」という点があげられます。転職活動がはじめての人は、ハローワークと転職エージェントを併用するのがおすすめです。
看護師が高収入求人を探すには、「自力で探す」方法もあります。
親族や知人経由で応募をする「リファラル採用」を活用するのも一つの手です。
ただ、知人の紹介経由で転職する看護師も少なくはないものの、高収入・高待遇を望む場合、希望条件を知人に伝えにくいというデメリットがあります。また、リファラル採用で選考が進むと、内定後に断りにくいと感じることもあるでしょう。
とはいえ、自力で求人を探す方法は、誰からも急かされずにじっくり求人比較ができるメリットもあります。自分一人で情報収集し、計画的に転職活動ができる上級者におすすめの手法といえます。
自力で求人を探す際は、看護師求人に特化した転職サイトを利用するのもよいでしょう。
例えば、「ナースバンク」で、「看護師 正職員」の条件で検索をかけると、700件以上もの求人がヒットします(2021年6月2日時点)。希望の条件に合った求人がないか一度検索してみてはいかがでしょうか。
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今回は看護師の平均年収や、高収入になるための条件について詳しくご紹介しました。看護師の平均年収は400万円台となっており、勤続年数や夜勤勤務の有無、賞与などが収入に影響しやすいとわかりました。
勤務経験が浅くても収入アップするためには、思い切って転職をするのも選択肢のひとつです。しっかり探せば「高収入だけど夜勤が無い」「勤務年数にとらわれず給与アップできる」求人もあるので、気になる方はナースバンクへぜひ、ご相談ください。お話を聞いてから、転職するかどうか考えても問題ないので、まずは情報収集として無料相談の予約をしてみてくださいね。